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成人式振袖・卒業式袴選びのお役立ちコラム

コラム2024/03/04

振袖の「高い柄」の特徴は?高価な振袖の見分け方をチェックしよう!

日本に古くから伝わる衣装の振袖は、かつては職人の手仕事で作られる高価なものでした。
現在ではリーズナブルな商品もたくさん登場していますが、成人式の振袖には「高品質なものを」と考える人も多いのではないでしょうか。

今回は、振袖の高い柄の見分け方をご紹介します。

振袖の「高い柄」の見分け方とは?


「振袖」と聞くだけで高価なものをイメージするかもしれませんが、価格帯はさまざまです。価値を見分ける際の目安となるのが「柄の加工方法」になります。
例えば近年は、プリント技術の進化からインクジェットプリンターで柄を描いたリーズナブルな振袖が登場しています。一方で熟練の職人が手技を尽くして描いた柄は、高価になる傾向にあります。
ここでは、どのような技術で描かれた柄が高価とみなされるのかを見ていきましょう。

絞り染めをしている

古くからある「絞り染め」は、生地に糸を巻き付けて複雑な表情を生み出す染色技法です。
糸を巻き付けることによって生地が染まらない部分ができ、染色後、糸を取り外した際に「シボ」という凹凸ができるため、立体感のある仕上がりになります。
「疋田(ひった)絞り」や「桶(おけ)絞り」「人目絞り」などさまざまな技法がありますが、意図した通りの染めやシボを生み出すには熟練の技術を要します。プリントでも絞り染めのようなデザインはありますが、シボの立体感がないため風合いや手触りを感じにくいでしょう。

友禅染めをしている

「友禅染め」は江戸時代に活躍した絵師「宮崎友禅斎」の名がルーツになった染色技法です。草花などの繊細な模様を描いた友禅模様を再現するために、友禅染めが生まれたと伝わっています。絵の輪郭線を糊(のり)で描き、その間を手書きで彩色していきます。京都の「京友禅」、東京の「東京友禅」、石川の「加賀友禅」などが有名で、それぞれ異なる柄の雰囲気を持っています。
型紙を使用する友禅染めもあり、手書きと比較して量産できますが、手作業であるため高価になる傾向にあります。

刺繍が施されている

刺繍で飾った柄には繊細な立体感が生まれ、非常に高級な印象になります。絞り染めや友禅染めをした後に、絵柄に合わせて刺繍を施します。染めだけでも十分に美しい生地をさらに刺繍で飾るため、「お化粧を施す」と表現します。
振袖全体に刺繍する「総刺繍」は職人の技術と時間を要するため、その希少性から非常に高価なものになります。肩や振袖、上前の裾といった目立つ部分に刺繍を施して第一印象の高級感を演出するデザインもあります。刺繍柄の重厚な振袖を実際に身につけることで緊張感が生まれ、身が引き締まる思いになるでしょう。

金彩が施されている

京友禅に代表される柄には、仕上げに金箔や銀箔、金粉でお化粧を施すのが定番です。これは金彩(きんさい/きんだみ)と呼ばれます。友禅染めの糊置きの技術と同様に金色の線を手書きする方法や、金箔を押し付ける方法、金粉を施す「砂子」など、金彩を施す手法はさまざまです。
華やかな色合いの友禅を引き締めるような金銀の色が加わることで、動くたびにキラキラと輝き、さらに上質感が生まれます。人生の節目となる成人式には、金彩のような華やかなデザインが好まれるでしょう。

柄以外に振袖が高価になるポイントは?

柄の施し方以外にも、振袖の価値を決めるポイントがあります。どのような点を確認すれば良いのでしょうか。

上質な生地を使っている

振袖そのものの価値を左右する大きな要素が「生地」です。価格の高い着物には、絹や木綿、麻が使用されています。中でも純度の高い絹を100%使用した「正絹(しょうけん)」は、最も高価とされています。
一方で、リーズナブルなものはポリエステルやウールなどの素材でできています。大量生産に向いているため、生地としての価値はあまり高くありません。
絹は英語でシルク(Silk)ですが、シルク風に加工されたポリエステルをシルクと表記することもあるので注意が必要です。上質な生地であるかどうかを確認する際は、シルクの表記ではなく「正絹」や「絹100%」の記載をチェックしてください。

著名人が携わっている

著名な人が制作に携わっている振袖は、そうでないものと比較して高価になる傾向があります。
例えば、ターゲット世代に人気のあるモデルが振袖メーカーとコラボレーションしてプロデュースした振袖や、キャリアのある実力派デザイナーがデザインした振袖、「京友禅競技大会」といった由緒あるコンテストを受賞して有名になったデザインの振袖などが挙げられます。

個人のためにお仕立てをしている

既製品と比べてオーダーメードの洋服が高価であるように、振袖も個人のサイズに合わせて加工する「お仕立て」をすると価格が上がります。身長や体の幅などはもちろん、肩幅や腕の長さなどを細かく採寸し、振袖の形に仕立てる方法です。
お仕立てといっても種類があります。中でも白い生地から地染めして絵付けや刺繍を施すフルオーダーの場合は「お誂え(おあつらえ)」と呼び、一点ものという価値があります。他にも、振袖の絵柄がわかるように仮縫いしてあるものを購入し、着る人に合わせて仕立てるセミオーダーのことを「仮絵羽(かりえば)」と呼びます。
すでに仕立て上がっているママ振袖や古着の振袖も、多少のサイズ変更ならお仕立てすれば着る人に合わせてフィットさせることができます。

高品質の証、「証紙」をチェック

上記で紹介したような高価な加工や生地の素材などを知っておくと、選ぶときに価値を見極めることができます。しかし、普段身につけることがない場合は、すべて自分で判断することは難しいかもしれません。そこで、高品質の振袖の目印として「証紙(しょうし)」をチェックしてみてください。
高品質と評価されている京友禅には「京友禅証紙」が、加賀友禅には「加賀友禅証紙」が貼られています。他にも、伝統工芸士の手による反物には、「伝統証紙」が貼られています。「証紙がないと価値が低い」とは決まっていませんが、「証紙は価値ある振袖の証である」といえます。

まとめ


一生に一度しかない成人式には、納得のいく品質の振袖を身につけたいと思う人もいますよね。
実際に自分の目で見ると、安価な振袖は高価なものに比べて見劣りすることもあります。身につけたときの手触りや重厚感、着心地も異なるので、色柄の表面上のデザインだけで判断するのは得策ではありません。
パッと見た印象のデザイン性だけでなく、「染めや刺繍、金彩などの柄」「正絹の生地」といった品質もチェックして選んでみてくださいね。

TAKAZENでは、職人の手仕事が施された「プレミアム古典」というジャンルの振袖をレンタルまたは購入頂くことができます。日本の伝統を受け継ぐ「吉澤織物」「関芳」「滝泰」「千穂」といった着物ブランドのコレクションもチェックできますよ。
他にも、オートクチュールドレスのような現代的で贅沢なデザインや、人気モデルと着物ブランドがコラボしたオリジナル商品などもあり、ラグジュアリーな振袖選びを楽しんで頂くことができます。実店舗ではスタッフが振袖探しの相談も受けていますので、ぜひ足を運んでみてください。

さらに、TAKAZENが運営するFURISODE DOLLでも、さまざまな振袖を取り扱っています。実際に手に取ることはできませんが、価格帯で絞り込んで検索したり、幅広いコーディネートを見比べたりすることが可能なので、高価な振袖選びの参考にしてみてください。

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