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成人式振袖・卒業式袴選びのお役立ちコラム

コラム2023/07/28

袴の丈(サイズ)はどう選ぶ?選び方のポイントと調整方法を解説


袴のサイズを選ぶ際、体のどの部分を測るといいかご存じでしょうか。日常的に袴を着る機会がないなら、自分に合う袴のサイズを即答できる人は多くないでしょう。

今回は、袴の丈とサイズの選び方、調整方法などについてご紹介します。

袴の「丈」とは

そもそも「袴」とは、振袖を覆って履くスカートのような着物のことです。袴を着る場合も洋服と同じく、サイズにも気を配ることでスタイルアップして着こなせます。

ではいざ採寸をする際、洋服の寸法はバスト、ウエスト、ヒップなどで測りますが、袴スタイルの場合はどの部分を測れば良いかご存じでしょうか。
ここでは袴スタイルの際に測る「丈」とはどこを指すのか、どのように測るのかなどをご紹介します。

裄丈(ゆきたけ)

裄丈とは、首の付け根から手首までの長さのことです。袴スタイルの上半身にあたる振袖のサイズ選びに関わる部分になります。

裄丈の測り方

首から肩、手首まで体のラインに沿うようにして、ファッション用の柔らかい採寸メジャーを使って測ります。
首の付け根の中心(背中心)から、肩を通った手首までの長さが裄丈です。測る際は、手を体から離し、腕が床と水平になるように上げた状態で行いましょう。

袖丈(そでたけ)

袖丈は肩から袖下までの長さで、振袖の袂(たもと)部分の長辺を指します。短辺は、袖幅と呼びます。
一般的に、袴スタイルには袖丈が約85cmと短めの「二尺袖/小振袖」を合わせます。卒業式に着る場合には動きやすい小振袖が良いですが、成人式に着る場合には、袖丈100cm程度の「中振袖」を合わせることもあります。

袖丈の測り方

袖丈は、体ではなく振袖そのものを測ります。振袖を平らな床に置いてシワを伸ばし、袂の長辺の長さを採寸しましょう。

袴丈(はかまたけ)

袴丈とは、袴の帯の下のひだが始まる部分から裾までの長さのことです。帯紐の長さは含まないので注意しましょう。
基本的には、くるぶしあたりから足首が完全に隠れない程度の長さが目安になります。これは、素足で歩く時に裾が床につかないようにし、裾を踏んで転倒しないようにするためです。

しかし、袴丈は合わせる履物の種類によって合う長さが変わります。例えば草履の場合はくるぶしあたりの丈が一般的ですが、ブーツの場合はくるぶしより3cmほど短めにしておくのがおすすめです。

袴丈の測り方

袴の帯を留める位置がちょうど胸の下あたりになるので、袂丈はアンダーバストの5cm下くらいから測りはじめます。メジャーをまっすぐ直線に下ろして、足元までの長さを採寸してください。

袴を美しく着るためのサイズ選びのポイント


上記の裄丈、袖丈、袴丈以外にも、袴スタイルを美しく着こなすためにチェックしておきたいポイントがあります。

ヒップサイズに注意する

袴には、標準サイズとワイドサイズ(Wワイド)が存在します。ヒップサイズが98cm以上なら、ワイドサイズを選ぶと綺麗に着こなせます。
下半身がふくよかな人が標準サイズを履くと、腰の両サイドにある「脇あき」の部分が開きすぎてしまいます。この場合、中に履いている着物が見えてだらしない印象を与えてしまうので注意が必要です。

ヒップサイズは、お尻が一番突き出ている場所で測りましょう。ヒップサイズより小さな袴を選んでしまうと袴のひだが不自然に広がってしまいますが、適したサイズの袴を履くと腰から下にシルエットがすっきり伸びている状態になります。
スカートのように台形になっている場合、サイズが合っていないということになりますので、チェックしてみてください。

振袖袴と二尺袖袴を選ぶ

袴の着こなしの呼び名として、「振袖袴」と「二尺袖袴」があります。
振袖袴は、袖丈100cm程度の「中振袖」を合わせる着こなしです。「振袖」と聞いて多くの人がイメージするような成人式の時に見られる着物で、袖が膝下あたりまでと長いため華やかな印象があります。

二尺袖袴は、「小振袖」と呼ばれる袖が短いデザインの着物の着こなしです。袖が短いので動きやすく、活発な学生をイメージさせます。
移動や着席の多い卒業式には、二尺袖袴の方が身軽でおすすめです。

草履orブーツで似合う袴丈が変わる

前述の通り、履物を草履にするかブーツにするかによって、袴丈の長さを考えるといいでしょう。
草履の場合はくるぶしあたりが目安の長さとなり、146cm〜150cmの身長なら、袴丈は90cm〜95cmくらいになります。足袋よりも短い袴を履くと肌が見えてだらしない印象になるので、注意しましょう。さらに、袴丈が短すぎるものを着ると足が短く見えてしまうというマイナスポイントもあります。

一方でブーツの場合、草履の時よりもワンサイズ小さいものを選ぶと良いでしょう。146cm〜150cmの身長なら、袴丈は88cm〜92cmくらいがおすすめです。
袴丈を短くするとブーツの筒周りが見えるようになるので、シルエットに抜け感が出てスマートな着こなしになります。

袴のサイズの調整方法

実際に袴を用意すると「いまいちサイズがしっくりこない」ということもあります。その場合、肩、腰、帯の位置でサイズを調整して着ることができるので、知っておくと便利です。

振袖の裄丈の調整:肩上げする

振袖の裄丈が長すぎる時に使える「肩上げ」という調整方法があります。ジュニア袴ではよく使う手法です。

肩上げをする際は、肩幅(後身頃の背中心から袖の縫い合わせ)のちょうど中間地点に、生地を中に折り込むための「上げ山」を作り、内側のラインを縫って仕上げます。すでに一度肩上げを行っている場合は、上げ山の位置を変えずに折り込む着物の幅を調節すると良いでしょう。

しかし、肩上げは着物の縫製に慣れていない人には難しく感じる可能性があるため、無理をせず仕立て直しのプロに任せることも選択肢として考えておくことをおすすめします。

振袖の身丈の調整:腰上げする

ブーツを履く場合は袴丈が短いものを選ぶので、袴の下から振袖の身丈が見えてしまうというケースがあります。その場合は、「腰上げ」で調整します。

方法としては、振袖の腰の部分を水平につまみ上げて縫います。振袖や浴衣の着付けの際、帯を巻く前に「おはしょり」を作るように、腰紐で縛って調整しても構いません。
腰部分は袴で隠れるので、上記の肩上げよりは比較的難易度が低いといえるでしょう。

袴丈の調整:帯の位置を調整する

袴の長さが合わない場合は、縫い上げて調整するよりもまずは帯の位置の調整をしてみましょう。
袴の帯はアンダーバストのすぐ下に締めますが、袴丈が短すぎるなら少し下にずらして着付けをしてみてください。スカートを少し下にずらして履くのをイメージするとわかりやすいでしょう。

一方で長すぎる場合には、単に袴を上げて着付けるのはおすすめしません。上半身の振袖の面積が小さくなり、かえって不格好になる可能性があるためです。
さらに、高い位置で帯を結ぶと胸が圧迫されて苦しくなってしまうため、草履ではなくブーツを選んだり、ブーツのヒールを高くしたりといった調整方法を考えると良いでしょう。

まとめ

卒業式に美しく袴を着こなしたいなら、デザインだけではなくサイズも意識することをおすすめします。ポイントとなる丈の長さがわかれば袴選びの際の目安になりますし、自分にぴったりのサイズを選べば裾を踏んで転倒するなどのリスクも避けられるでしょう。

振袖のレンタルショップ・スタジオのTAKAZENのWebサイトには、たくさんの袴コーディネートが揃っています。近所に店舗がないという人でも、自分のサイズがわかれば注文しやすくなりますので、本記事でご紹介した採寸方法などをぜひ参考にしてみてください。

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