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成人式振袖・卒業式袴選びのお役立ちコラム

コラム2022/08/01

袴を着る機会ってどんな時?袴の基礎知識と着るメリットを紹介

皆さんは袴を着たことがありますか?着物や浴衣を着た経験のある人でも、袴を着たことがあるという人は多くないでしょう。現在では、卒業式ファッションの定番の一つにもなっていますが、他にどんな機会に着ることがあるのでしょうか。袴についての基礎知識もあわせてご紹介します。

袴ってそもそもどんなもの?

袴といえば「男性がお正月や成人式で着る正装」や「大正時代の女学生」などをイメージする人も多いかもしれません。

袴とは着物の一種で、腰から足を覆う役割をもつアイテムです。洋服で例えると、幅広のキュロットスカートやロングスカートといった位置付けになります。キュロットのようなタイプを「馬上袴(馬乗り袴)」、スカートタイプを「行灯(あんどん)袴」と呼びます。

袴のルーツを遡ると、古墳時代の「埴輪(ハニワ)」の太いパンツのような衣装に辿り着きます。古事記や日本書紀といった古書にも袴の名称が登場しているほど、歴史のある服装です。平安時代には、袴は一般的な装いにあたるものでした。ところが、武家社会において袴が武士の礼装の扱いになったことから、女性が袴を身につけることは少なくなっていきました。やがて、袴は宮中の女性の儀式の礼服などに用いられるようになり、時代が進むにつれて正装へと扱いが変化したのです。

袴は着物よりもアクティブに動けるため、明治時代の女学生や女性教師は当時の男性と同じ馬上袴を着用し、立ち座りの多い学生生活において重宝していたといわれています。その後、女性が男性と同じ袴を身につけることに対して批判の声が生まれ、次第にスカートタイプの行灯袴が女性の正装として用いられるようになったようです。

このように、時代に合わせて袴の仕様は変化していますが、現代の卒業式などでは男女問わず行灯袴が主流として定着しています。

袴を着る機会は?

振袖は、お正月や成人式、結婚式といった機会に着ることがありますが、袴はどんな機会に着ることが多いのでしょうか。ここでは、代表的な場面をご紹介します。

卒業式

女性が袴を着る定番のイベントといえば、卒業式です。昨今では、大学生だけでなく小学生のジュニア袴も注目を集めています。

卒業式で袴を着る理由としては、「明治以降の女学生が袴スタイルの制服で活動していたこと」が考えられます。特に、矢絣(やがすり)柄の着物に海老茶色の袴を合わせた「はいからさん」と呼ばれるようなスタイルの、アクティブな女学生の姿をイメージする人が多いかもしれません。

女学生の象徴ともいえる袴スタイルで卒業式にのぞめば、学生生活の最後の特別な思い出を彩ってくれるでしょう。

謝恩会

謝恩会とは、卒業式の後に卒業生がホスト役として催すイベントです。学生生活でお世話になった教授、講師、関係者の皆さんを感謝の気持ちでおもてなしする機会でもあります。謝恩会ではあくまでゲストが主役であるため、失礼のない振る舞いを心がけなければなりません。袴は正装にあたるので、フォーマルな会のホスト役の装いとしても相応しいといえます。

謝恩会は卒業式と同じ日に開催されることが多く、そのまま袴スタイルで参加する人は数多くいます。卒業式から謝恩会までの長時間を袴スタイルで過ごすことになるので、着崩れた時にサッと直せるように着付けを練習しておくと安心です。

成人式

成人式といえば男性は袴スタイルかスーツ、女性は振袖が定番、というイメージをもつ人も多いかもしれませんが、女性でも袴スタイルで成人式に出席する人はいます。あえて袴スタイルを選ぶことで、個性を演出することもできるでしょう。

近年の袴の装いでは自由度が増しており、定番の女学生スタイル以外にもさまざまな選択肢があります。振袖&袴レンタルショップ・スタジオのTAKAZENでは、レースやブーツといった洋風のアイテムや、ワントーンコーデ、くすみカラーといった流行を取り入れたコーディネートなど、新鮮な袴スタイルのセットを用意しています。

袴スタイルが集まる卒業式で、他の人と被らないコーディネートを見つけたいという場合にはTAKAZENのホームページを一度チェックしてみてください。

袴を着るメリット

袴スタイルには、振袖やパーティドレスと比べてどのようなメリットがあるのでしょうか。

振袖をイメチェンできる

スカート状の袴には、振袖を合わせて着付けます。振袖はその他の着物より袖が長い点が特徴で、大振袖(袖丈約120cm)、中振袖(袖丈約100cm)、小振袖(袖丈約60〜85cm)の3種類があります。

袴スタイルには比較的袖がコンパクトな小振袖を合わせるのが一般的ですが、卒業式などの晴れの日には成人式で使用するような中振袖を合わせても構いません。「成人式用に」と購入した振袖でも、袴を合わせることでイメージチェンジできます。

「せっかくの卒業式だから袴スタイルにしたいけど、成人式で購入した振袖を着ないのはもったいない」という場合には、袴だけをレンタルするという手もあります。

さらに、着物の色や柄が卒業式などに相応しいものであれば、家族から受け継いだ振袖や訪問着を合わせても良いでしょう。このように袴スタイルには、大切な着物をイメージチェンジさせて何度も楽しむことができるというメリットがあります。

日本文化を楽しめる

袴スタイルのメリットは、日本文化を楽しめることにもあります。パーティドレスでフォーマルな会に出席するのももちろん素敵ですが、日本の大和撫子の気分を味わえるのは袴スタイルならではです。

加えて、袴や振袖などの着物を着ると自然と着崩れが気になるため、普段以上に所作を意識しやすくなります。日本に伝わる礼儀作法を見つめ直すきっかけになるかもしれません。

足さばきがしやすい

振袖は、ロングのタイトスカートのように筒状になっているので、着慣れない場合は足さばきが難しいものです。袴を着る場合は隠れている部分の振袖の裾をヒザのあたりまでまくり上げるため、大変歩きやすくなります。振袖姿の時に上手く歩くことができないという人も安心です。

さらに、一般的には足袋や草履も履く機会が少ないので、鼻緒がズレて足が痛くなってしまうという人もいるでしょう。袴スタイルは格式の高い場では足袋と草履を履くのがセオリーですが、卒業式などではブーツでも構わないとされています。当日までに履きこなしておくと、慣れない袴スタイルでも足元の疲れを軽減できます。

スタイルがよく見える

縦長の寸胴体型になる振袖や、露出が多くボディラインが出やすいパーティドレスと比べて、袴を着るとスタイルがよく見える場合があります。袴の帯はアンダーバストの位置で締めるので、上半身がコンパクトになって脚長のバランスになるためです。

加えて、振袖と袴の色にメリハリをつけると、コントラストがついてさらにスタイルアップが期待できます。ヒールのあるブーツを履いて足首を見せるようにすると脚長効果がさらに高まるため、袴とブーツの組み合わせは「身長が低いから振袖が似合うか心配」という人にもおすすめのスタイルです。

まとめ

女性の社会進出がまだ珍しかった時代には、女学生の袴スタイルはアクティブな女性を象徴する装いであったといわれています。その袴スタイルは、洋服が定番となった現代でも卒業式や謝恩会、成人式などで楽しむことができます。

振袖と比べて歩きやすくスタイルもよく見える袴スタイルは、日本文化を気軽に味わえるファッションでもあります。いわゆる「はいからさん」のイメージで大正レトロの女学生になりきるのも素敵ですし、現代のファッションセンスを自分なりにあわせて個性的な袴スタイルを作り上げるのも楽しいでしょう。ぜひ、晴れの日の装いとして検討してみてください。

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