COLUMN
成人式振袖・卒業式袴選びのお役立ちコラム
コラム2024/01/29
千鳥格子ってどんな柄?袴スタイルに取り入れてトレンド感アップ!
「千鳥格子」は秋冬ファッションの定番としてよく取り入れられるパターン柄です。袴スタイルに千鳥格子を使うと正統派ながらもモダンな空気感を醸し出すことができます。千鳥格子が似合う人のタイプや袴スタイルへの取り入れ方などを、ぜひチェックしてみてください。
千鳥格子とは?
千鳥格子とは、チェックを斜めに崩したような格子柄のパターン模様のことを指します。同じ本数の縦糸と横糸を綾織する織物の一種で、テキスタイルプリントの図案としても取り入れられるほどポピュラーなデザインです。
基本的には白黒のモノトーンで配色されますが、今やファッションの定番となっていることから「ブラウンと黒」「エンジと白」「ピンクと白」といったように幅広いカラーバリエーションが見られるようになってきています。
千鳥格子のルーツはイギリス
日本でも親しみのある千鳥格子の起源は、一説にはイギリスにあるといわれています。
イギリスでは千鳥格子を「猟犬の牙(ハウンドトゥース)」と呼び、犬の歯のように尖った柄が整然とつながったパターン柄として認識されています。秋冬の定番柄として、ジャケットやスカートはもちろん、スカーフや帽子などの小物アイテムやインテリアなどに使用され、男女問わず世界中で愛されています。
伝統和柄「千鳥柄」との違い
一方、日本ではハウンドトゥースのことを、千鳥が連なって飛ぶ様に見立てて「千鳥格子」と呼ぶようになりました。千鳥を格子状に描いたパターン柄である千鳥格子以外にも、さまざまな「千鳥柄」が平安時代からの吉祥文様として伝わっています。
例えば、海の上を千鳥が連なって飛ぶ「波千鳥」、浜の上を千鳥が飛ぶ「浜千鳥」、千鳥が植物の茂みに群れている「沢千鳥」などがあります。中でも2羽の千鳥が海の上を飛ぶ模様は、「荒波を共に乗り越えていく」という意味をもつ縁起物とされています。卒業式に出席する際の袴スタイルに千鳥のデザインを取り入れる場合も、未来へ羽ばたく象徴として相応しい柄といえるでしょう。
千鳥格子が与えるイメージ
スーツや帽子などの定番柄として受け継がれているイギリス発祥の千鳥格子は、クラシカルな雰囲気のあるチェック柄です。さらに、和服における千鳥格子は、普段の着物である小紋の文様として人気があります。洋風文化が浸透し始めた大正時代を思わせるヴィンテージ感もあるので、お出かけ着のようなカジュアルなイメージも与えることができるでしょう。
卒業袴に千鳥格子を取り入れると、洋のトラッドと和のカジュアルが融合した新鮮なコーディネートになります。フォーマルな印象をもたせつつ現代的なファッションを兼ね備えられるので、他の人と差をつけたい人にはぴったりの着こなしが目指せます。
加えて千鳥格子は秋冬ファッションの定番でもあるため、まだ寒さの残る卒業シーズンのコーディネートに温かみを添えることができます。近年再び注目度の高まっているデザインに、きっとトレンドに敏感な人の目も釘付けになることでしょう。
千鳥格子が似合う人のタイプ
チェック柄に属する千鳥格子は、フェミニン顔のタイプの人やウェーブ型の骨格の人によく似合うとされています。ここでは、それぞれの特徴を簡単にご紹介します。
顔タイプはフェミニン
「顔タイプ」とは、顔の輪郭や目鼻立ちなどからいくつかのタイプに分ける診断方法です。「カジュアル」「モード」「コンサバ」といったように大別され、ヘアスタイルやアクセサリー、メガネ、帽子といったアイテム選びの参考にすることができます。
基本的にモノクロの2色で描く千鳥格子は主張の強いチェック柄であるため、似合う人としっくりこない人に分かれる傾向にあります。似合う顔タイプの代表は「フェミニンタイプ」で、顔の印象が曲線的で大人っぽい人に映えるでしょう。ピンクやパープルといった優しい色合いの千鳥格子もよく似合います。
骨格タイプはウェーブ
顔だけでなく、体のフォルムや質感などから3タイプに分ける診断を「骨格タイプ」といいます。
「ストレート」「ナチュラル」「ウェーブ」の3タイプのうち、千鳥格子が似合うとされるのは「ウェーブタイプ」です。ウェーブタイプの人は比較的可愛らしいデザインが似合うため、小さい柄が集まった千鳥格子がぴったりでしょう。
千鳥格子を袴スタイルに取り入れるなら?
卒業式の定番衣装の袴スタイルに千鳥格子を取り入れると、どのような着こなしになるのでしょうか。ここでは、振袖と小物アイテムに千鳥格子を選んだ例をご紹介します。
振袖に千鳥格子
袴スタイルの上半身となる振袖に千鳥格子を取り入れた、ヴィンテージ感のあるコーディネートです。白と黒の配色の千鳥格子には黒い袴が好相性で、ヘッドドレスから足元の小物まで黒いアイテムで統一するとコーディネートの完成度がアップします。
黒い袴ではフォーマルの印象が強くなりがちですが、洋風のトラッド感がありながらもカジュアルな千鳥格子を組み合わせることで、古典的な袴スタイルとは異なる新鮮なコーディネートになります。
さらに、フリルの重ね襟やドット柄の半襟、大きなリボンの帯、レースのヘッドドレス、足袋型のブーツなど、小物を洋風のデザインにすると、よりトレンド感を表現することができるでしょう。
千鳥格子のようなチェック柄は面積が大きいほど膨張して見えることがありますが、黒一色の袴であれば引き締め効果を発揮して、スタイルアップ効果も期待できます。
小物アイテムに千鳥格子
千鳥格子を小物アイテムの柄として取り入れるアイデアもあります。
中でも、振袖と半襟の間に挟む「重ね襟」は何重にも着物を重ねているように見せられる装飾要素の高いアイテムで、千鳥格子のような柄物を取り入れるのにぴったりです。重ね襟の場合は表面に見える面積が少ないですが、顔周りをモダンな印象にしてくれるでしょう。
こちらの重ね襟は千鳥格子らしい白黒のメリハリのある配色ではなく、グレーと黒の落ち着きのある配色になっています。細かなラメが施されているツイード風の生地なので、晴れ着としての高級感も備わっているのがポイントです。
さらに、ポップな印象のピンクとゴールドの生地も重なっていて、襟元に華やかさをもたらすことができます。カラーバリエーションとして、赤とゴールドの千鳥格子もあります。
このような小物アイテムは、卒業袴以外にも、振袖や色打掛といったさまざまな着物全般にも組み合わせることができるので、手持ちの着物のコーディネートにアレンジとして加えることも可能です。
まとめ
洋服のファッションの定番としても親しみのある千鳥格子は、近年のトレンドとして再注目されています。卒業式の袴スタイルに取り入れれば、フォーマルな雰囲気とカジュアルな今っぽさを兼ね備えた上級者の着こなしができるでしょう。洋風の小物アイテムにもこだわれば、コーディネートの完成度も高まり周囲の人の目を惹きつけられそうですね。
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