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成人式振袖・卒業式袴選びのお役立ちコラム

コラム2023/01/18

振袖は結婚したら着られない?仕立て直して着る場合の振袖の選び方も紹介

振袖は未婚女性の第一礼装で、成人式やお祝いの席、自分の結納、結婚式のお色直しなどに着用できます。では、結婚して既婚者になったらもう着られないでしょうか。

 

今回の記事では、結婚後の振袖の扱い方や仕立て直して着る場合の振袖の選び方をご紹介します。

結婚後に振袖を着られないといわれている理由

まず、なぜ「振袖=未婚女性」というイメージが根付いているのかについてご紹介します。

 

振袖の歴史は江戸時代に始まりました。
一般的に、当時の女性は男性に対して告白をすることがなかったため、男性からの結婚の申込に対して身振りで返事をしていたそうです。その身振りのひとつとして、「着物の長い袖を振る」という仕草で愛情を表現する方法がありました。
結婚後はあえて愛情表現をする必要がないとして、袖を短く切るのが習わしとされていたといいます。

 

他の理由としては「女性が未婚か既婚であるかを、袖の長さで見分けていた」という話も伝えられています。
このような背景から、「振袖は未婚女性の象徴」「既婚女性は振袖を着ない」という文化が現代に残ったと考えられています。

 

そのため、マナーに配慮するなら結婚後は振袖を着ないほうが良いでしょう。ただし、仕立て直せば結婚後も着用できます。後の見出しで詳しく解説しますので、そちらも参考にしてください。

成人式以外に振袖を着る機会

振袖といえば成人式のイメージが強いですが、他の場面でも振袖を着る機会があります。お出かけやパーティーなどに振袖を着れば、身をもって日本文化を楽しむことができるでしょう。

 

振袖&袴レンタルショップ・スタジオの
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なら、成人式以外でもお得な価格で振袖をレンタルすることができます。手持ちの振袖がないという人も、気軽にレンタルをして振袖姿を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

ここでは、成人式以外に振袖を着る機会と注意すべきポイントをあわせてご紹介します。

花嫁のお色直し

晴れの日に相応しい華やかな振袖なら、自分の結婚式のお色直しとして着ることもできます。
振袖は未婚女性の装いとなるため、お色直しは振袖を身につける最後の機会でもあります。ウエディングドレスを着た後に華やかな和装の振袖姿を披露すれば、新郎や親族、参列者にも喜ばれるでしょう。

結婚式・披露宴のゲスト

親族・知人の結婚式や披露宴といった場面にゲストとして参列する際も、成人式の振袖を活かす良い機会だといえます。
成人式の振袖は格式の高い礼装であり、鮮やかな色・柄のものであることが多いです。身につけて参列するだけでその場が華やかになるため、新郎・新婦や親族のみなさんもきっと喜んでくれるでしょう。

 

注意点として、新婦の振袖やドレスの色とは違う色を選ぶことが大切です。近年人気の白いワントーンの振袖は新婦の白無垢をイメージさせるため避けてください。
加えて、黒い振袖は親族の黒留袖や喪服と印象が被るため、ゲストとして身につけるのは相応しくありません。こういったマナーは必ずおさえるようにしましょう。

初詣

振袖は日本古来の礼装なので、日本の行事の装いとしてぴったりです。さらに、「袖を振る」という動作が名前の由来となった振袖は、お清めや厄払いの意味をもつ縁起のいいアイテムでもあります。
例えば、年の始まりに初詣に出かけるときに振袖を着てみるのもおすすめです。普段身につけることのない振袖に腕を通すと、背筋がピンと伸びるような気持ちにもなります。清らかな振袖で、神様に新年の挨拶をしてみてください。

成人式の振袖は結婚したらどうする?

一般的に、結婚後に振袖を着ることはできません。ここでは、結婚後に手持ちの振袖をどのように扱えば良いのかについてご紹介します。

親族に譲る

妹や親戚など、身内に成人式を控えた女性がいる場合は、そのまま振袖として譲るケースが多いです。「安価ではない振袖を親族の資産として大切にする」「家族の思い出を受け継いでいく」といった思いも込めることができます。

 

他にも「将来自分の娘に振袖を着て欲しい」と考えて、大切に保管しておくのも良いでしょう。振袖は帯や小物の選び方で大きくイメージを変えられるため、20年以上前の振袖で現代のトレンドを取り入れたコーディネートにすることも可能です。

 

保管の際はカビやシミなどには充分注意し、年に一度は着物ハンガーにかけて風を通しておくなどの手入れも忘れないようにしましょう。

業者に買い取ってもらう

着物の買取業者やリサイクルショップで買い取ってもらうというのも、選択肢のひとつです。例えばフリマサイトなら、自宅にいながら手軽に振袖を出品することもできます。
購入から年数が経っておらず、シミ・カビなどのない良い状態の振袖ほど、高い価格で手放せる可能性があります。

袖を短く仕立て直す

振袖の長い袖を短く詰めて仕立て直し、結婚した後も着物として着るという方法もあります。

 

振袖の袖を切った着物は、一般的に「訪問着」として扱います。訪問着はフォーマルなシーンの和装としても、未婚既婚を問わずに幅広く活用できます。例えば、知人の結婚式や子供のお宮参り、入学・卒業式などに相応しい和装です。

 

他にも、少し短くした「小振袖(二尺袖)」は袴用の振袖として利用できます。結婚後に大学などの卒業式に卒業生として出席する機会があるなら、小振袖に仕立て直して袴に合わせると良いでしょう。

洋服や小物にリメイクする

振袖の一部を洋服や小物などにリメイクするのもおすすめです。
「着物として着る予定はないけれど、思い入れの詰まった振袖を手放すのは惜しい」という場合は、他のアイテムにリメイクして日々の生活に取り入れてみてください。例えば、スカートやワンピースといった洋装、バッグや日傘といったものにリメイクすることができます。

 

自分でリメイクするのが難しい場合は、リメイクの専門店に依頼することもできます。専門店であれば、柄の活かし方などもあわせて相談できるでしょう。

どんな振袖が仕立て直しに向いている?

振袖の袖を切って訪問着などにする場合、手持ちの振袖のデザインが仕立て直しに向いているかどうかを確認しておきましょう。ここでは、仕立て直しに向いている柄をご紹介します。

総柄の振袖

襟元から袖の先、裾まで、生地の全部に細かい柄が入っている着物を「総柄」といいます。総柄の振袖なら、袖を短くする際に柄の入り方を意識しなくて良いため、仕立て直しに向いているといえます。
総柄の中でも、特に細かい柄の着物は「小紋」と呼ばれます。小紋は、街歩きや観光、観劇など、普段のお出かけにも使える着物です。
総柄の振袖を持つ人は小紋に仕立て直して、日々のちょっとした気分転換として取り入れてみてはいかがでしょうか。

飛び柄の振袖

飛び柄の振袖とは、無地の面積が多く、肩や袖の先、裾などに柄が配置されている振袖のことです。飛び柄は模様がつながっていないため、袖を短くするときに柄が途中で切れないように仕立て直せる可能性があります。
あらかじめ袖を詰める前提でデザインされた振袖もあり、購入する際は振袖の仕立て直しを意識して選んでみても良いでしょう。

無地の振袖

無地の振袖なら仕立て直したときの柄の出方に悩むことはありませんし、無地は振袖のトレンドとしても注目されています。
無地の振袖を短くすると「色無地」という扱いになり「紋が入っているか」「紋の数がいくつなのか」によって、和装としての格が変わります。紋がない色無地は準礼装の着物になるため、ちょっとしたパーティーやお茶会、結婚式の二次会などで身につけられます。

袖の仕立て直しに向かない振袖は?

どんな振袖でも長い袖を切ればいいという訳ではなく、仕立て直しに向かない振袖のデザインもあります。
例えば、振袖部分の絵柄がひと続きになっているデザインです。振袖の上から下まで流れるように大胆な曲線が描かれているデザインの場合、途中で切ると柄が不自然になってしまいます。

 

他にも、成人式の振袖として人気の赤い振袖や、振袖の定番柄である松や扇が大きく描かれた着物も、仕立て直しには向きません。赤い着物は袖の短い訪問着などではほとんど存在しませんし、大きな柄が不自然に残っている着物では「振袖の袖を切った」という印象が強くなるからです。
加えて、高級振袖である総絞りや総刺繍なども、訪問着としてはミスマッチです。

 

もし成人式の振袖を購入するときに仕立て直しも視野に入れるのであれば、「袖を切っても訪問着として美しく着られるか」を想定して選ぶと良いでしょう。

未婚なら何歳でも振袖を着ていい?

未婚女性の礼装である振袖には、「着ていいのは○歳まで」といった決まりはありません。しかし「振袖=若い女性」というイメージも根付いていることから、慣例として、20代〜30代前半が振袖に合う適齢期といわれています。

 

とはいえ、晩婚化が進む現代では「何歳だから振袖を着てはいけない」というイメージは曖昧になってきています。厳密に「30代後半だから着られない」と決めつける必要はないでしょう。

 

年齢を重ねてから振袖を着る場合、街歩きなどの際に着るのであればデザインは問いません。しかし、結婚式への参列などの礼装として着るなら、落ち着いた色合いや柄、派手すぎないコーディネートにするのがおすすめです。
シーンに合わせてTPOを考えたコーディネートを楽しんでみてください。

まとめ


成人式のために購入した思い入れのある振袖を、結婚したからといって手放すのは惜しいものです。大事に着てくれる人に譲ったり、ファッションアイテムにリメイクしたりして手元に置いておくと、触れる度に新成人のときの新鮮な気持ちが呼び起こされるでしょう。

 

他にも、長い袖を切って訪問着に仕立て直すのもおすすめです。訪問着はちょっとしたお出かけからパーティーまであらゆる場面で着られる着物です。結婚後も、和装を楽しむ習慣を身につけてみてはいかがでしょうか。

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