
COLUMN
成人式振袖・卒業式袴選びのお役立ちコラム
コラム2023/07/28
袴をブーツで着こなそう!袴スタイルに似合うブーツの選び方とは
袴は和装の一種ですが、草履に限らず洋装のブーツを合わせることもできます。ブーツには、歩きやすい、防寒しやすいなどのメリットがありますが、どのようなデザインを選べば袴スタイルにマッチするのでしょうか。今回は、袴に合うブーツの選び方のコツをご紹介します。
なぜ袴の時にブーツを履くの?
袴の時にブーツを履く理由はいくつかありますが、中でも明治時代の女学生が好んだファッションがルーツになっていることが大きいと言えます。
明治時代には西洋の文化を取り入れることが流行したため、女学生が袴にブーツを合わせるようになりました。このことから、袴とブーツの組み合わせは「明治時代の女学生気分やレトロ感を味わえる」として、現代の卒業袴の定番スタイルになっています。
他にも、草履と比べて日頃から履き慣れているため歩きやすく、雨や雪、寒さといった天候でも比較的快適に過ごせることもブーツが好まれる理由です。さらに、ヒールの高さによってスタイルアップも叶います。
これらの点から、現代でも袴の着こなしとしてブーツスタイルが支持されているのです。
袴スタイルに似合うブーツの選び方
袴に合わせるブーツを選ぶ際は、下記の4つのポイントをチェックしてください。
なりたい雰囲気に合わせる
袴用のブーツは、コーディネートの主役にもなり得ます。なりたいイメージに近づけるために、デザインやシルエットにこだわって選んでみましょう。
明治時代の女学生の間で流行した編み上げ(レースアップ)タイプのブーツは、袴スタイルの定番です。袴コーディネートを一式借りられるセットでも、編み上げタイプのものが多く見られます。
ミニマムコーデが好みの人には、紐のないブーツがおすすめです。余計な装飾のないすっきり感が、おしゃれな印象を与えてくれます。
他にも、足先部分が二つに分かれた足袋のようなデザインは、個性派のモードな雰囲気にぴったりです。
筒丈の長さは20cm前後
袴に合わせるブーツでは筒丈が20cm前後のものを選ぶと、足首が見えなくなり、すっきりと綺麗に着こなせます。筒丈とは、かかとの下からブーツの履き口までの長さを指します。
袴スタイルでは足元が重めのシルエットになるので、足首の筒周りは細身のものを選ぶのがおすすめです。
細身のブーツの場合、着脱が楽なファスナー付きが良いでしょう。むくみやすい人や厚手のタイツを履きたい人は、筒周りにゆとりがありながらも足首がシェイプされたデザインを選ぶと楽に履くことができます。
ヒールの長さは3〜5cm前後
ヒールが少し高いものなら、脚長効果でスタイルアップが叶います。目安としては、3〜5cm前後が無難でしょう。これよりヒールが高いものは、歩きにくいためおすすめできません。
ヒールの太さについては、ヒールの底が3cm程度のものが良いでしょう。ヒールの底が細いピンヒールでは転倒の危険がありますし、逆に太すぎるものは野暮ったく見えてしまうためです。
日頃ヒールのある靴を履く習慣がない人は、ヒールのないブーツでも構いません。ヒールのないものでも、卒業袴には大人っぽいシンプルなデザインが合うでしょう。
カラーはコーディネート全体で考える
ブーツのカラーとしては黒が定番ですが、近年流行の淡い色のワントーンコーデなどに合わせるとブーツだけ浮いてしまう場合があります。
そこでくすみカラーやパステルカラーといった柔らかい色合いには、白やベージュなどのニュアンスカラーのブーツがおすすめです。
赤などの定番色に合わせるブーツでも、黒ではなくブラウンやグレーといったカラーを選ぶことで、他の人と一味違ったコーディネートが叶います。
いずれにしても、コーディネートの完成度を上げるにはブーツのカラーにもこだわることがポイントになります。
袴スタイルに向かないブーツもある
袴スタイルに合わせるブーツにルールはないので、手持ちのブーツを合わせても構いません。本革、フェイクレザー、光沢のあるなしといった素材についても決まりはありません。
しかし中には袴に合わないデザインもあり、「卒業式などの晴れの日に相応しいデザインか」を基準に選ぶことが大切です。
例えば、足首の横がゴムになっているサイドゴアブーツや、ハードな印象のベルトやスタッズ付きのブーツ、全体が厚底のブーツなどは、はんなりとした袴スタイルには似合わないでしょう。他の人と違った個性的な着こなしをしたいなら使える可能性もあるアイテムですが、コーディネート全体とのマッチングには十分に注意してください。
他にも、ヒールのないムートンやスエード素材のブーツ、毛皮の着いたブーツなども、デザインによってはカジュアルすぎる場合があります。
晴れの日のフォーマルな装いとして違和感がないブーツであるかを客観的に見て、判断することをおすすめします。
ブーツを履く時の靴下やタイツはどう選ぶべき?
袴の足元をブーツにする場合、どんな視点で靴下やタイツを選べばいいのでしょうか。
卒業式の式典に出席するというシチュエーションで、イメージしてみましょう。
防寒対策をする
一般的に、卒業式は2〜3月の寒い時期に行われます。
袴はロングスカートのようなものなので、裾から冷気が入り込んできます。体育館などで式典が行われる場合は底冷えすることがあるので、厚手のタイツや靴下で寒さ対策をしておくと安心です。
必ずしも足袋の下に履くような和装用ストッキングを用意する必要はなく、手持ちのスパッツやレギンスでも代用できます。しかし、階段を下りる際に袴の裾からタイツや靴下が見えることがあります。その際に違和感がないように、黒や白などのシンプルな色のものを選びましょう。
さらに防寒したいなら、袴の中にウール素材のスカートを履いておくのも対策のひとつです。冷えやすい腰回りや太ももまで温めることができます。
トイレの使用を想定する
着圧が強いタイプのストッキングやタイツなどは、避けた方が良いでしょう。
袴の下には振袖を着ているので、伸びにくい素材の場合、脱着に時間がかかってしまいます。トイレでストッキングを上げ下ろしすることを想定して、ゆとりのあるサイズ感で伸びやすい素材のものを選んでください。
加えて、腰紐より上まで伸びるハイウエストタイプのタイツも避けることをおすすめします。トイレの際に無理やり下ろせても、元の位置に綺麗に戻すのが難しいためです。
ストッキングの生地が腰回りに折り重なると、肌に違和感が生じて不快な思いをすることになるため注意しましょう。
ブーツを脱ぐシーンを想定する
卒業式でブーツを脱ぐシーンはあまりないかもしれませんが、卒業式当日の1日を考えて、念のためにブーツを脱ぐシーンも想定しておくと良いでしょう。
草履の場合は足袋を履いているので、脱いでもフォーマル感のある装いになります。しかしブーツの場合は靴下やタイツなどを履くことになるため、デザインによっては晴れの日に相応しくない格好になってしまいます。
例えば、キャラクターが描かれた靴下やラメ入りのタイツなどは避けてください。白や黒の靴下など、フォーマル感のあるシンプルなものを選ぶといざという時も安心です。
まとめ
学生生活の節目となる卒業式に袴で出席するなら、草履はもちろん、明治時代の女学生テイストを味わえるブーツスタイルもおすすめです。袴のテイストに合ったカラーやデザインを選べば、コーディネートの完成度も一段とアップするでしょう。
振袖のレンタルショップ・スタジオのTAKAZENのWebサイトなら、袴スタイルの全身写真が数多く揃っています。定番の黒のブーツだけでなく、アイボリーやベージュ、ブラウン、グレーといったブーツを合わせたコーディネートもチェックしていただけますので、ぜひ参考にしてみてください。
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