
COLUMN
成人式振袖・卒業式袴選びのお役立ちコラム
コラム2022/07/01
振袖の帯揚げの選び方を知っていますか?見映えのいい結び方もご紹介
着物と帯の上部の間には「帯揚げ」という和装小物を合わせます。着物と帯のコーディネートのつなぎ役として、着こなしの完成度を左右する存在です。
今回は、振袖や帯に合わせる帯揚げの選び方、なりたい印象に近づけるための結び方をご紹介します。
振袖に使う帯揚げとは
帯揚げとは、着物の帯部分に使う和装小物のひとつです。帯の上部に締める飾り用の布であり、着物と帯の隙間や帯の形を整える「帯枕」を隠す役割も兼ねています。
帯揚げの他にも、帯部分のアイテムには帯の中央を引き締める「帯締め」、帯締めを留めておく「帯留め」などがあります
留袖や訪問着の際の帯揚げは控えめに結ぶので、目立つアイテムではありません。しかし、晴れの日に着る振袖用の帯揚げは、幅を広く見せて華やかさを添える大切なアイテムのひとつです。素材や色、結び方などによってコーディネートのアクセントにもなります。
振袖の時の帯揚げで人気が高いのは総絞りのものです。表情豊かな総絞りの凹凸は、高級感とふっくらとした豊かさを表現できます。また、金糸や銀糸の豪華な刺繍が施されたデザインなら、ゴージャス感を表現できるので成人式にぴったりです。
近年では、レースやフリルといった洋風の素材なども登場しており、振袖を現代風に着こなせるファッションアイテムとしても注目されています。
振袖用の帯揚げの選び方
振袖のコーディネートでは着物や帯に気を取られがちですが、帯揚げの合わせ方によっても着こなしの完成度を高めることができます。
ここでは、振袖時の帯揚げのカラーや柄の選び方を見ていきましょう。
振袖や帯の一部のカラーを選ぶ

和装小物のセオリーとして、振袖や帯に使われている一部のカラーを選ぶとコーディネートがうまくいくといわれています。帯揚げも、同様に選ぶと失敗が少ないでしょう。
振袖に使われるような着物や帯は、繊細な柄が施された多色遣いのデザインが一般的です。その中から1色をチョイスすれば、帯揚げそのものは目立たなくとも着物や帯の柄の一部のように馴染み、着こなし全体に一体感が生まれます。
加えて同系色の帯揚げを選ぶと悪目立ちしないので、豪華な振袖を引き立てる役目も果たせます。
振袖や帯にないカラーを選ぶ

上記とは逆に、あえて振袖や帯に使われていないカラーの帯揚げを選んで、コーディネートのアクセントにする方法もあります。
近年の流行を取り入れたワントーンコーデの場合、同系色の振袖と帯ではぼんやりとした印象になってしまいかねません。そこで帯揚げに反対色のカラーを用いれば引き締め効果が生まれて、スタイルがよく見えることが期待できます。
シンプルなコーディネートに帯揚げの差し色がワンポイント加わることで、成人式に相応しい豪華さもプラスできるでしょう。
振袖や帯の柄と合わせる

着物や帯と同じように、帯揚げにも柄のバリエーションが豊富にあります。全体に柄の入ったものや、一部分に刺繍を施したもの、ツートーンの配色のものなどがあり、振袖や帯の柄と合わせるとコーディネートのマッチング度合いが高まります。
例えば、花柄の着物には花柄の帯揚げ、古典的な帯に吉祥文様の帯揚げなど、似た柄を選ぶとチグハグな印象になりません。
他の小物のカラーと合わせる

和装小物には、帯揚げの他にも帯締め、重ね襟、半襟など、たくさんのアイテムがあります。帯揚げを他のアイテムと同系色や近い色のカラーにしておくと、コーディネート全体が安定します。
例えば、落ち着いたグリーン系の着物と帯には黄色系の和装小物で揃えると、明るく快活な印象を与えるコーディネートが仕上がります。
和装小物を同系色にしておくと失敗が少ないということから、帯揚げや帯締めなどのセット販売もあります。組み合わせに自信がない人はセット品を選ぶのも良いでしょう。
帯揚げは結び方でも印象を変えられる
帯揚げには伝統的な結び方がありますが、振袖の時にはより華やかに見える結び方をすることもあります。振袖のコーディネートに合わせて、帯揚げの結び方を選んでみてください。
伝統的な結び方
帯揚げの伝統的な結び方は「本結び」と呼ばれ、訪問着や留袖の時にも用いられる結び方です。帯揚げを帯の上部で一周させてお腹の前で俵形の結び目になるように結びます。そして、結び目と両端を帯と着物の間に押し込んで整えます。結び目はキュッと小さくしておくのが美しく見えるポイントです。
シンプルで古風な印象になる本結びは、クラシックな古典柄の振袖に似合います。現代的なアレンジをするなら、帯揚げの結び目を帯の上に乗せるようにして、幅を広く見せる方法もあります。
スッキリ整ったリボンのようなフォルムになって可愛さが増すので、成人式の着付けにおすすめです。
華やかな結び方
帯揚げの変わり結びには、さまざまな種類があります。結び方次第で雰囲気を大きく変えることができるので、なりたい雰囲気に近づけるために色々と試してみてください。
一の字結び

漢字の「一」の字のように結び目を作らず、帯と並行に真っ直ぐ整えた結び方を「一の字結び」といいます。正面から見ると、帯の上部を覆うように見えるシンプルなアレンジです。
帯揚げの素材や刺繍などのデザインをストレートに見せる結び方なので、控えめなデザインなら清楚で粋な印象を、大胆な柄なら豪華な雰囲気を表現できます。
かもめ結び

ふっくらとした2つのアーチ型が中央で重なるように仕上げる「かもめ結び」は、まるでかもめが空に羽ばたいているような形になります。
かもめ結びをすることで直線的な着物のフォルムの中に柔らかな曲線が生まれるため、優雅で洗練された雰囲気を表現できます。
リボン結び

レトロな雰囲気の振袖に似合うのが「リボン結び」です。リボン部分の大きさや位置などでもイメージを変えることができます。例えば、1つの大きなリボン結びをすると存在感が出ますし、小さいリボンを2つ結ぶと可愛らしい印象になります。
リボン結びは帯揚げではなくスカーフや好みの布などでも代用が可能なので、オリジナリティを出したい時に使える結び方です。
いりく結び

帯揚げを胸元でクロスさせるように結ぶことを「いりく結び」といいます。帯揚げを見せる幅が広く、モダンな雰囲気が特徴的です。
仕上がりはシンプルなフォルムなので、総絞りの帯揚げでいりく結びにするとふっくら感を強調できます。
お花結び

帯揚げの端をバラの花のようにアレンジする結び方もあります。まるで洋服のコサージュのような形になり、晴れの日の主役にぴったりな雰囲気が生まれます。
お花結びはシンプルな振袖のワンポイントに向いていますし、とことん華やかにしたい人の盛りアイテムとしても選ばれる結び方です。
まとめ
帯揚げは、帯と着物の間の隙間や紐などを隠す機能的な役割がありながら、着物のコーディネートを引き立てる大切なファッションアイテムでもあります。特に振袖を着る際の帯揚げは、通常の着物を着る時よりも露出させて結ぶので、目を引くポイントとして楽しんで素材や結び方をチョイスしたいものです。
振袖&袴レンタルショップ・スタジオのTAKAZENのウェブサイトでは、定番の総絞りの帯揚げだけでなく、レースやフリル、ドット柄など、個性的な帯揚げを使ったコーディネートや結び方をチェックすることができます。ぜひ参考にして、自分らしさを表現できそうな帯揚げを見つけてみてください。
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