色の組み合わせや柄など、ほかの人と被りがちな袴スタイル。袴の着こなしは、帯のアレンジによって仕上がりの雰囲気を大きく変えることができます。本記事では定番の結び方からアレンジまで、8つの結び方をご紹介します。今回ご紹介するアレンジ方法を参考に、自分だけの素敵な袴スタイルを楽しんでください。

袴の帯は結び方をアレンジしてもOK？

袴姿は日本の伝統的な装いですが、現代のファッションと融合させることで、より個性的で魅力的なスタイルを演出できます。なかでも、袴の帯の結び方をアレンジすることは、自己表現のひとつとして多くの人に支持されています。
伝統を大切にしながらも、自分らしい演出を加えることで袴スタイルをより華やかなものにできるでしょう。

袴の帯をアレンジすることには「個性や好みを反映させられる」「他の人と被りにくいスタイルをつくれる」といったメリットがあります。

袴はデザインや色合いが多様で、帯のアレンジ次第で全く異なる印象を与えることが可能です。例えば、定番のスタイルから離れ、リボンやフリルを使った可愛らしいアレンジを取り入れることで、若々しいイメージが演出できるでしょう。
一方で、後述するバラアレンジやフリルリボンを取り入れることで、エレガントで上品な装いとなります。自分の個性や好みに合わせて帯をアレンジすることで、袴スタイルが一層輝きを増すでしょう。

結婚式や成人式などのフォーマルな場で他の人と差をつけたい場合には、オリジナルのアレンジがおすすめです。周囲と差別化することで、自分だけの特別な袴スタイルを演出できるでしょう。

袴の帯の結び方8選

ここでは、袴の帯の結び方を8つご紹介します。袴スタイルをより華やかに、個性的に演出するために、さまざまなアレンジを参考にしてみてください。

袴のデザインや色合いに合わせてアレンジ方法を選ぶことで、より個性的な袴スタイルを楽しむことができます。袴スタイルに華やかさやエレガントさをプラスする小物との相性も考慮しながら、特別な日を特別な装いで彩ってくださいね。

定番スタイル

定番スタイルは伝統的な結び方で、シンプルで上品な印象を与えます。帯を背中で一度結び、残った部分を前で整える形です。帯はリバーシブルになっているものが多いので、どちらの色をメインに使うのかを変えるだけで印象も大きく変わります。

伝統的な柄や色があしらわれた袴によく合い、品のある袴スタイルを演出したい方におすすめです。

片わな結びアレンジ

片わな結びアレンジは、定番スタイルに少しアレンジを加えたスタイルになります。定番スタイルの手順の最後、結び目を隠すために帯を前に通す際、すべて通し切らずにフワッと残す形です。

一般的な袴の結び方よりも遊び心があり、洗練された印象を演出することができます。おしゃれでモダンな雰囲気を出したいときにもおすすめです。

可愛らしい印象でまとめたい場合には、花柄や桜柄の袴がぴったりです。明るい色合いや淡いピンクなどの柔らかい色が、相性が良いでしょう。

リボン結び

リボン結びは、帯の結び目をリボンのようにふんわりと可愛らしく仕上げるスタイルです。シンプルにまとまりますが、華やかさと愛らしさも演出できます。リボンの両面とも同じ色の場合でも可愛く仕上がり、色やデザインを選びません。

若々しい雰囲気にまとめたい場合には、華やかな袴がよく合います。ベージュやピンク、ミントグリーンなどのパステルカラーの袴との組み合わせがおすすめです。

ダブルリボンアレンジ

ダブルリボンアレンジは、リボン結びを2つ重ねたようなデザインで、より一層可愛らしさを強調してくれます。リボン結びよりもボリューム感があり、さらに華やかな雰囲気になるのが特徴です。

可愛らしさと華やかさを兼ね備えた袴との組み合わせがおすすめで、フリルやリボンのデザインがあしらわれた袴などがよく合います。

フリルリボンアレンジ

フリルリボンアレンジは、帯の結び目周辺がフリルになるように結ぶスタイルです。エレガントで女性らしい雰囲気を醸し出し、成人式でも目を引くこと間違いなしのアレンジです。帯の裏面がフリルの部分になるため、色の組み合わせが仕上がりに影響しやすいのが特徴です。

エレガントな印象を演出したい場合には、淡い色合いの袴やシンプルな柄が良いでしょう。白や淡いピンクなどの袴がおすすめです。

お花リボン結び

お花リボン結びは、帯の結び目に花の形を取り入れた華やかなスタイルです。6枚の花びらがつくられ、まるで本物の花のような仕上がりになります。明るく愛らしい雰囲気を演出してくれるでしょう。

華やかな印象を強調したい場合には、花柄や草花の模様があしらわれた袴がぴったりです。暖色系の明るい色合いの袴がよく似合います。

バラアレンジ

バラアレンジは、帯の結び目がバラの花の形になるデザインです。ロマンティックで上品な印象を与える、特別な日にぴったりの結び方です。

上品で高級感のある袴との相性が良いため、花紋の入った袴と合わせると良いでしょう。単色や淡い色の袴と合わせることで、主張しすぎない可愛さに仕上げることもできます。

三重リボンアレンジ

三重リボンアレンジは、帯の結び目に3つのリボンが重なっているように見える可愛らしいアレンジです。リボンが重なり合っているため、繊細で華やかな雰囲気が演出できます。

華やかなイメージでまとめたい場合には、花柄やボタニカル柄の袴がよく合います。明るめの色合いの袴と組み合わせることで、より洗練された仕上がりになるでしょう。

平らに巻いてベルトやモチーフ付き帯締めを

袴の帯のアレンジ方法にはさまざまなスタイルがありますが、平らに巻いてベルトやモチーフ付きの帯締めを使うアレンジもおすすめです。シンプルでありながら、個性的でおしゃれな演出ができる方法のひとつです。

平らに巻く帯アレンジでは、袴の帯を細長く巻いて腰にぴったりと固定させる形になります。一般的な帯の結び方とは異なり、帯を平坦に巻くことでシンプルな印象を与えると同時に、スタイリッシュさも強調できます。

このスタイルは特にベルトやモチーフ付き帯締めとの相性が良く、袴スタイルにエレガントな雰囲気がプラスされます。

ベルトやモチーフ付き帯締めは、帯を引き締めるためのアイテムでありながら、デザインや素材によっては袴のアクセントとしても活躍します。
例えば、金属製の装飾が施されたベルトや、華やかなビジューがあしらわれたモチーフ付き帯締めは、袴スタイルに上品で華麗な輝きを添えることができるでしょう。レザーやシルク素材のベルトを使えば、シンプルでモダンな印象を演出することもできます。

平らに巻く帯アレンジには、さまざまなバリエーションがあります。帯の色や柄に合わせてコーディネートしたり、ベルトや帯締めのデザインを選んで個性を表現したりすることで、自分だけのオリジナルスタイルを作り出すことができます。

特別なイベントや成人式で華やかに着こなしたい場合にも、このアレンジはぴったりです。

まとめ

袴の帯の結び方をアレンジすることで、伝統的な装いに個性とおしゃれさをプラスできます。定番のスタイルから離れ、リボンやフリルを取り入れることで可愛らしさや華やかさを演出したり、バラやお花のアレンジで上品な印象に仕上げたりすることも可能です。

ほかにも、平らに巻いてベルトやモチーフ付き帯締めを使うことで、洗練されたスタイリッシュな装いに仕上げることもできます。袴スタイルに合わせて自分の個性や好みを表現し、特別な日をお気に入りの装いで迎えてくださいね。

振袖のレンタルショップ・スタジオのTAKAZENの公式サイトでは、さまざまな袴スタイルのコーディネートを紹介しています。ぜひ、帯の結び方や袴選びの参考にしてみてください。