
COLUMN
成人式振袖・卒業式袴選びのお役立ちコラム
コラム2023/10/03
大正ロマンの卒業袴に大注目!大胆デザインで思い出づくり
淡色系やワントーンコーデが流行する中、ビビッドカラーや大胆な幾何学模様、帽子のヘッドアクセなど、目にも鮮やかな大正ロマン系の袴が人気を集めています。そもそも袴とは、大正時代の学生のシンボルです。そんな卒業袴にぴったりな大正ロマン系の袴スタイルをご紹介します。
大正ロマンって何?
「大正ロマン」は「和テイストの中に西洋の文化を取り入れた雰囲気」を表現する際に用いる言葉です。
明治時代の開国をきっかけに、大正時代にかけて近代化の波とともに西洋文明が入ってくるようになりました。それに伴い、伝統的な和の文化の中だけで暮らしていた人々の暮らしにも西洋の文化が取り入れられ、革新的な和洋折衷の文化が浸透していったのです。これを総称して、「大正ロマン」と呼ぶようになったといわれています。
「大正ロマン」はファッションだけでなく、美術、音楽、建築など、幅広いシーンのイメージを表現する際に使用されています。和服である袴においても同様に、レトロな和と洋の融合を表現した着こなしは「大正ロマン風」と称され、現代の人たちからも人気を集めています。
卒業袴のルーツは「ハイカラさん」
袴スタイルが卒業式の定番衣装となっているルーツにも、大正ロマンが関係しています。
そもそも、動きやすさと優美さを兼ね備えた袴は、明治時代に学生の制服として作られたものです。当時、西洋文化を取り入れた最先端のおしゃれを楽しむ人を「ハイカラ」と呼んでおり、西洋から入ってきた自転車やスポーツを袴姿でイキイキと楽しむ女学生のことを「ハイカラさん」表現するようになったといわれています。
このことから、袴姿は「ハイカラさん=イキイキと活躍する女学生の象徴」として認識され、学生生活の節目である卒業式に袴を着る習慣が一般的になったとされています。
大正ロマン系ファッションのポイント
袴スタイルには、さまざまなテイストのコーディネートがあります。中でも大正ロマン系のファッションのポイントといえば、どのような点があるのでしょうか。
鮮やかなカラーの組み合わせ
大正ロマンテイストの着物としては、バラやスイートピー、チューリップといった洋風の花が鮮やかな色の組み合わせで描かれたものが人気です。文明開化とともに流入するようになった華やかな西洋のデザインは、当時の女学生の心を掴んだことでしょう。
現在の袴スタイルでも、普段のファッションでは見かけないような鮮やかな色合わせが大正ロマン系コーディネートとして紹介されています。
幾何学模様
ハイカラさんの着物の定番といえば「矢絣(やがすり)」です。弓矢に付いた羽根が連続して描かれている幾何学模様で、古くから伝わる和柄のひとつです。
神社で授与される破魔矢(はまや)という弓矢に魔除けの意味があるように、矢絣は縁起柄として認識されています。
ヘアスタイル
ハイカラさんのヘアスタイルで多いのは、ハーフアップに大きなリボンのアクセントを用いたものです。多くのアニメやドラマで描かれているスタイルなので、見たことがある人も多いのではないでしょうか。
他にも、外国人のウェーブヘアを真似た「フィンガーウェーブ」も、大正ロマンのレトロモダンな雰囲気を味わえるヘアスタイルです。水やワックスなどで髪を濡らし、顔周りにウェーブを作るだけでタイトな仕上がりになり、上品な大人女性の魅力を表現できます。
洋風の小物づかい
帽子やリボンなどの洋風の小物づかいをすることでも、大正ロマンテイストを演出することができます。袴スタイルにブーツを合わせると、よりハイカラさんのイメージに近づくでしょう。当時の活動的な女学生たちは、和装の袴に洋装のブーツを履いてアクティブに活動していました。
草履ではなくブーツを合わせるメリットは、ハイカラさん風のファッションを楽しめるという点だけではありません。草履を履き慣れていない人にとって歩きやすく、卒業シーズンの肌寒さから身を守るという嬉しいポイントもあります。
大正ロマンを今っぽく着こなそう!コーディネートの8選
大正ロマン系の着こなしは袴スタイルの王道ともいえますが、今っぽさを加えるとよりおしゃれ感が増します。ここでは、現代風にアレンジした大正ロマンの袴コーディネートを8つご紹介します。
真っ赤な市松模様が目を引く個性派大正ロマン

アクティブなハイカラさんを連想させるポップな市松模様は紅白で彩られていて、晴れの日の明るい気持ちをそのまま表現したようなデザインとなっています。加えて、真っ赤なリボンと椿のヘッドドレスも、大正ロマンらしい洋風のおしゃれ感のプラス要素になっています。
シックな黒い袴が全体を引き締めているので、卒業式というフォーマルな場面でも浮きすぎないコーディネートになっています。
カラフルな椿がぎっしりの華やか大正ロマン

こちらでは、赤・緑・黄色といったカラフルレトロな柄の着物で、眩しいほど元気なイメージを表現しています。原色の派手柄ながらもまとまったコーディネートになっている理由は、無彩色である白無地の袴を合わせているためです。
袴スタイルは、上半身はコンパクトに、下半身はロングスカートのような大きな面積のバランスとなります。そのため、振袖として着こなすのが難しい派手な総柄のデザインでも、袴をシンプルにすればスッキリと着こなせるでしょう。
おめでたい雰囲気No. 1の派手系大正ロマン

紅白の縦ストライプは非常にシンプルなデザインモチーフですが、卒業式の祝福ムードを表現するおめでたい柄だといえます。一見真っ黒な袴もひだ部分に白い差し色が入っていて、歩くたびに縦ラインが強調されてスタイルアップ効果が期待できます。
シンプルなコーディネートなので、ヘアスタイルをツインテールにしたり、高さのある草履を選んだりすることでトレンド感を意識すると良いでしょう。
絞り風松竹梅柄の高級感ある大正ロマン

いち早く西洋文化を取り入れたハイカラな人たちは、きっとファッション意識が高かったのでしょう。こちらの絞り風デザインの着物のように、高級感のあるおしゃれなアイテムも上手に着こなしていたはずです。
白ベースに黒と赤の松竹梅というシンプルな構成であれば、こなれた雰囲気も表現できます。袴は深い海老茶色で、女学生のおしとやかさとフォーマルなイメージを感じさせるデザインになっています。
ひし形デザインのヘッドアクセが主役級の大正ロマン

西洋文化を感じるような幾何学模様やハンチングなどの洋風ファッションは、大正ロマンテイストの代表格。そんな大正ロマンを象徴するひし形の柄のヘッドドレスは、身につけるだけで主役級になれるアイテムです。
モスグリーンの袴、風変わりな総柄の着物や半襟といったアイテムも相まって、新しい文化に興味を示したハイカラな人たちの気分を表現するようなコーディネートになっています。
ネイビー×マスタードの渋かわ大正ロマン

こちらは、ネイビーとマスタードという反対色を大胆に組み合わせた渋いデザインの袴スタイルです。西洋の絵画のような柄の着物で、おしゃれ感度の高い人たちの視線を集められるはずです。
カクテルハットのヘッドドレスが大正ロマンテイストを強調し、レースから覗く横顔はとても大人っぽく映るでしょう。渋さとかわいさを兼ね備えた、今流のハイカラさん気分が味わえそうです。
伝統的な椿柄を今っぽくアレンジした大正ロマン

梅は伝統的な日本の柄ですが、このように大きく描かれると、まるで幾何学模様の一部のようなデザインにもなります。赤を基調とした着物に真っ白の袴を合わせれば、メリハリのある着こなしを実現できるでしょう。
こちらは半襟やヘッドドレスにレースやビジューをあしらうことで、現代風のガーリー系ハイカラさんが楽しめるコーディネートになっています。
ビビッドブルーの水玉でアート系の大正ロマン

ビビッドなブルーベースの着物にエンジのドットとイエローの直線が描かれた西洋のアート作品のような印象的なデザインからは、大正ロマンと現代的なカルチャーのどちらも感じられます。
こちらのモデルのように、カラーレンズのサングラスやリボンを多用したヘアスタイルで、カジュアルな着こなしをとことん楽しむのもおすすめです。
まとめ
大正時代は、今から100年ほども前の時期にあたります。しかし、急速に流れ込んだ西洋の文化をいち早く取り入れたハイカラな人たちのファッションは、現代においてもおしゃれ感度の高い人たちの共感を集めているのです。
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